最近物忘れがひどくて映画のタイトルとかすぐに思い出せんのですよね。
「去年見た映画」ってことで何か書こうと思っても、何も思い出せない、出てこない。
見た時にはしっかり感動してるのに。こんなもんなんですねー。
本来、見たらすぐにこのサイトに書いておくといいんですよね。
だいたいブログってもんが概ねそういうもんでしょ、たしか。
アルファブロガーじゃあるめぇし。ただの記憶の外部記録装置っていうか。
そんなこんなでテンション低めに、他の映画サイトさんとかを資料代わりに、
2008年に見た映画の記憶をたどっていきます。順不同です。
『いのちの食べかた』 監督:ニコラウス・ゲイハルター
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いのちの食べかた監督: ニコラウス・ゲイハルター
紀伊國屋書店
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公式サイト(英語)
去年からなるべく動物を食べないようにしているんですが、きっかけはこの映画を見たことでした。
ドイツのドキュメンタリー映画で、原題は"OUR DAILY BREAD"。「毎日のたべもの」とかそんな意味かな?
肉、魚、野菜、果物、そういう普段わたしたちが口にしているものが、
どういうふうに「製造」されているのか、その製造現場をとらえた映画です。
ドキュメンタリーですが、人物へのインタビューはありません。
「ここは何々の工場です」といったテロップとかも出ません。
豚や牛や魚は殺されて捌かれます。
果物や野菜は刈り取られ、分別されます。
乳牛は大きな回転台にのせられ、機械が乳をしぼる間じっとしています。
そういう光景が、ただただ続いていく映画です。
屠殺の場面。「これはフェアじゃない」と、そればっかり考えてました。
肉食いたいからってそれだけのことで豚や牛を殺していいんですかね?
倫理的にどうとか、難しいことはよく分かりませんけど、
自分はもう、動物の死体を食べたいとは思えなくなってしまいました。
果物や野菜の刈り取りは見てて抵抗感がなかったので、以来、植物ばかり食べてます。
植物にも命があるのに、抵抗感がないからって殺して食ってるわけです。
われながら勝手な理屈です。
最初ずっと、構図が左右対称なんですよね。それがけっこうすごかったです。
左右対象にぶら下がる豚の死体の間を人が歩いているシーンなどは
ピーター・グリーナウェイかよとツッコミを入れたくなるほど。
『コントロール』 監督:アントン・コービン
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コントロール監督: アントン・コービン
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わが青春、ジョイ・ディヴィジョンの伝記映画です。
監督はあのアントン・コービン。さすがに映像はうつくしい。構図も決まってる。
役者さんも、けっこう本物に似せています。役者は楽器を演奏できる人を集めたそうで、
演奏シーンもまったく違和感ありません。
で、映画の出来としては、どうなのかっていうと、どうなんでしょうね(えー)。
おそらく、「ジョイ・ディヴィジョン」や「イアン・カーティス」は
もっと崇高でストイックであって欲しい、というファン心理が働くんでしょう。
人間臭く嫉妬したり不倫したりするイアン・カーティスを
自分は受け入れがたかったというかなんというか・・。ダメなファンの典型ですね。
去年はジョイ・ディヴィジョンのドキュメンタリー映画も公開されました。
『JOY DIVISION』 監督:グラント・ジー
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JOY DIVISION監督: グラント・ジー
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誠実なドキュメンタリーでした。実はあんまり期待してなかったんですが、よかったです。
ただ、もう30年近く前の出来事なので、生々しさはないですよね。
ライブ映像やテレビ出演時の映像などはさすがに興奮しましたけど。
先の『コントロール』と合わせて一本!みたいな、そんな感じです。
『靖国』 監督:李纓
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靖国 YASUKUNI監督: 李纓
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気づけば『コントロール』以外、ここまでドキュメンタリーばっかりですが。
これもねー、賛否両論あるけどとりあえず見たらいいと思うんですよね。
自分のサヨク目線からしたら、右翼の人たちが自分らの恥部を
見られたくないから抗議してただけなんじゃないかと。
映画は全体を通してすごく丁寧なつくりでしたよ。
最後のシーンは構成上やや蛇足かも、とちょびっと思いましたが
そもそも映画なんて監督の美意識の発露ですからね、
よっぽどでない限り構成があーだこーだってとやかく言うのも野暮でさぁね。
『神様のパズル』 監督:三池崇史
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神様のパズル監督: 三池崇史
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うまくはないけど熱を感じる演技で荒唐無稽な話を強引に展開させていきます。
見方によってはいわゆる「セカイ系」な、痛い話なのかもしれないですが、
見ている間は楽しめました。つーかすごくおもしろかったです。
『片腕マシンガール』 監督:井口昇
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片腕マシンガール監督: 井口昇
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
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井口昇の「きっと男子ばっかり見るだろうから敢えて言うけど女の子集まれ!」
ただのスプラッタじゃないとも言えるし、ただのスプラッタじゃんとも言える。
深読みを拒むわけでもないが、深読みせずともよい潔さもある。
なんか、愛、が、ある、ような、気がしたんですね。疎外されたものへの。
というわけで、大好きな一本。
基本的に血は苦手なんですけど、この映画の血しぶきは爽快ですら。
なんでだろーなー。弱者による、強者への復讐劇だから?
ま、よく分かりませんが、それでもこの映画を楽しむには何ら問題ありません!
『ぐるりのこと。』 監督:橋口亮輔
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ぐるりのこと。監督: 橋口亮輔
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これですね、語りだすと止まらないのでどうしようかな・・。
うん、ものすごい長文になりそうなので、語りださないことにします。
邦画では文句なしに去年のベストワンでした。
でも一言だけ。木村祐一、「ゆれる」ではあんなに良かったのに、なんで今作ではアレなんでしょうか。
『HOT FUZZ ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!-』
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ホット・ファズ~俺たちスーパーポリスメン!~監督: エドガー・ライト
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映画館で爆笑したのは久しぶりでした。
相当自分とウマがあったみたいですね、笑いの。
でもまわりの観客もみんな笑ってましたから、万人受けする面白さなのかも。
みんなで大きな声で笑いながら映画を観れたのは、掛け値なしに楽しかったです。
『ダークナイト』 監督:クリストファー・ノーラン
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ダークナイト監督: クリストファー・ノーラン
ワーナー・ホーム・ビデオ
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娯楽大作なんですが、なぜか悲しく。
ジョーカー役はヒース・レジャー。すっばらしい俳優でした。
監督のクリストファー・ノーランは本当に映画作りがウマイと感心しました。
「つくりがいいよねぇ」って言いたくなります。
『ヨコヅナ・マドンナ』 監督・脚本:イ・ヘヨン、イ・ヘジュン
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ヨコヅナ・マドンナ監督・脚本:イ・ヘヨン、イ・ヘジュン
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トランスセクシュアルものです。
かといって重すぎず、感じとしては『トランスアメリカ』に近い雰囲気でしょうか。
笑いあり、涙ありの成長物語。殻に閉じこもることなく、家族や友人とひたむきに関わっていく主人公。
今やセクシュアル・マイノリティを扱った映画のほうが、かえって
ストレートなドラマだったりすることが多いように思うのですが、気のせいっすかね。ですよね。
主演の男の子がかわいすぎます。そして男の子が思いを寄せる日本語教師役を草なぎ剛が好演。
しかし男の子をフるシーン、ものすごい台詞です。
演技とは分かっていても、草なぎ君に軽く殺意を覚えました。
『この自由な世界で』 監督:ケン・ローチ
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小泉政権の「小さな痛み」がグローバリゼーションと絡み合って
尋常じゃないレベルにまで肥大化してしまった昨今。
今のさぶ〜い経済状況もなるべくして、なのに私らみんな気づかないふりをしてきたわけで。
この映画を見る限り、派遣切りがホットな話であるのは英国でも変わらないようです。
「新自由主義」ってちっとも自由じゃねえじゃん、っていう。
ついでに、「自由民主党」ってちっとも自由でも民主的でもねえぞ、っていう。
※ここからは去年の7月に行われた
第17回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭からいくつかピックアップします。
なかなか一般公開されなかったり、DVDにならなかったりする作品が多いですが、
だからといって取り上げないのもおかしいので。もしご覧になる機会があったらぜひ。
『ルームメイト』 監督:Magnus Mork
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21分の短篇です。物語は、ストレートのルームメイトに片思いするゲイの若者が、
ある日ついに自分を抑えられなくなって、泥酔しているルームメイトを・・というもので、
そんなに特徴のある話ではないんですが、とにかくですね、その葛藤する心情を
これほど切実に描いてみせた映画はなく、ぼかぁほんとに胸が締め付けられました。
四十男の胸キュン。あると思います。
これね、自分がゲイだから共感できる部分て相当あると思うので、
ストレートの人が見たらどう思うのかって知りたいですね。
そして映像も音楽もとても良かった。ノルウェーのMagnus Mork監督、1978年生まれ、まだ30そこそこかぁ。サイトをよく読んだら、うわ、これ学校の卒業製作みたいですね。才能あるっていいなぁ・・。
『シェルター』 監督:ジョナ・マーコウィッツ
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公式サイト
青春物語。これも『ヨコヅナ・マドンナ』同様、変にヒネっておらず、主人公がゲイだってだけで、
ストレートな内容の良質なドラマ。乾いた叙情性もあって、音楽で言ったらジャック・ジョンソンとか?そんな感じの空気感。
この作品を出しているhere! Filmsっていうのは、LGBTを対象にした
アメリカのケーブルテレビ「here!」の映画部門みたいですね。
他にもいろいろ作品を製作しているようなので、個人的には今後もチェックしていきたいです。
『愛のジハード』 監督:パーヴェズ・シャルマ
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公式サイト
イスラム教は基本的に己れを律することが善しとされる宗教です。
よって、性道徳は保守的になりがちです。
イスラム教圏では同性愛行為は堕落した行為とみなされ、罪になります。
国によって法律には差がありますが、一番厳しいところでは死刑です。
これは、そういったイスラム圏の同性愛者達を取材した、今までにないドキュメンタリーです。
監督自身も、イスラム教徒でゲイです。
信ずる神とセクシャリティが相克するつらさというのは、
信心を持たない自分にとっておよそ想像しがたいものです。
もしかしたら、自分の大好きなミュージシャンがアンチゲイだったと
知った時の落胆や失望が、それに近いのかもしれませんが、
多分その何倍も、何十倍もきついんでしょう。
『バンコク・ラブストーリー』 監督:ポッ・アーノン
→公式サイト・・が消えてる?
自分を攫った誘拐犯に恋してしまう人質役の青年がめっちゃかわいいです。以上。
『チュエカタウン』 監督:フアン・フラーン
→公式サイト・・これも消えてる?
主演のカップル役、二人とも激かわいいです。以上。
そういえば、23日から
第4回 関西クィア映画祭ですね。
関西方面の方は見にいかれるのでしょうか。
わお、自分がずっと見たいと思いながら未見の『木村さん』の上映もあるではないですか。うらやましい。
ただし、『木村さん』と同じプログラムで上映される『特異なカップル』という作品、これ自分も東京国際〜で見たんですけれども、クィア当事者目線で見るとゲンナリするかもしれないので要注意でございまーす。
「普通」「普通」「普通」の連呼。そんなに普通が偉いんか。
(ここまでさんざん肯定したので、最後は否定して〆てみます)