02月07日(日)
●富永まい監督「食堂かたつむり」(2010)(予告)
<豊洲・会員料金・¥1500>若干、少女趣味だけど、これはこれでまとまってはいると思いました。序盤、「マジカル・ミステリー・ツアー」か「イエロー・サブマリン」か?って勢いの(?)サイケデリック和製ミュージカル的な立ち上がりに「おおおおお!挑むの?挑んでいくの?」と期待したんですが、まあ、そういう事じゃなかったです。
当然ながら色々なタイプの登場人物が出て来るんですが、少女目線からの優しいオジサン(ブラザー・トム)とか、少女目線から見た下品で嫌なオジサン(田中哲司)とか、浅いというか、ありきたりの人物描写を超えれていないというか、そもそもそんなトコ気に掛けていないかのような印象がありました。
まあ、料理がメインなんだから良いじゃないかという気もしますが、主人公(柴咲コウ)の作る料理がプロ級、天才的、人々に奇跡を起こすとまで言ってる以上は、奇跡を起こす前の状態に観客が感情移入できてないと展開に乗っていけないというか、他人事になりますよね。
私の趣味?なのかも知れませんが、女優陣のキャスティングは素晴らしいものがありました。選択も、的確な配置も。チョイ役の満島ひかり(愛のむきだし)が物凄い存在感を残していましたね。男性は何と言っても三浦友和。良い~~味わいを提供してました。
●クリント・イーストウッド監督「インビクタス/負けざる者たち」(2009)(予告)
<豊洲・レイトショー料金・¥1300>これは良かったです。「グラン・トリノ」の大絶賛のされかたには全く同意できない、寂しい2009年を過ごした身としてはこちらをこそオススメしたい気持ちですね。ネルソン・マンデラの一生じゃなく、半生でもなく、大統領就任からのラグビーW杯優勝までのほんの数年という期間に絞った判断も正しいと思いました。モーガン・フリーマンが巧いのは今更言ってもアレなんですが、ラグビー・チームのキャプテン、ミスター・努力家みたいな役のマット・デイモンがとても良かったです。本人には悪いけど「グッド・ウィル・ハンティング」みたいな天才タイプのキャラは向かないと思うんですよね、彼ね。
02月08日(月)
●ペドロ・アルモドバル監督「抱擁のかけら」(2009)(予告)
<TOHOシネマズ六本木ヒルズ・¥1800>今年、最も楽しみにしていた期待値レベル最大の何本かの中の一本でした。寂しい気持ちで六本木を後にしました(笑)序盤の「なりきりヘップバーン」みたいなペネロペ・クルスのコスプレ七変化は単純に楽しかったです。物語はベタすぎて、この20世紀的な恋愛映画の展開を一体いつ、どのポイントで突き破るのか?途中から不安に駆られたんですが、とうとう最後まで貫いた感じでした。
劇場は40~50人くらい入ってたんですが、私から近い席の中年女性がずっと一人で喋っていて、大きく振り返った私と何回も、結構な時間モロに眼が合ってもそれを止めないっていうね、非常に珍しい体験もしましたね。
●山田洋次監督「おとうと」(2009)(予告)
<豊洲・ポイント使用・¥0>かなり良かったです。思うに「男はつらいよ」シリーズの喜劇路線と、並行して撮っていた社会派路線が、ここへ来てついに見事なブレンド感を見せたのか?っていうね。久々に加藤治子さんが観れて嬉しいかったけど、何?こんな役やらせる為にわざわざ呼んだの?と、不満はあったんですが、ラストで覆してくれたのが巧かったです。
去年くらいから観ていたこの映画の予告編、今日思ったけどひど過ぎだ。本編はオモロイのに、なんでよりによってこんな部分だけを抜き出して使うかね?っていうね。
●ジョナサン・モストウ監督「サロゲート」(2009)(予告)
<豊洲・レイトショー料金・¥1300>オモロイ!ハリウッド的なアクション映画って最近しばらく観てなかったかも。単純にドキドキ、ハラハラして単純にスカッとした。このくらいの高いレベルで良く出来てるのに、高品質の娯楽映画っていうだけじゃ「アバター」やら「2012」やらの影に隠れて目立たないポジションに追いやられてしまってるのね、昨今ね。